EDの原因とバイアグラの薬効を正しく理解しましょう

現在EDと呼ばれている症状は、昔はインポテンツと呼ばれていました。
しかし、世界で初の経口ED治療薬である、バイアグラという医薬品が発売されてからは、インポテンツという呼び名はあまり使われなくなり、EDという呼び名が一般的になっています。
一方、かつてEDは、その原因を精神力の低下などに求められることがありました。
現在でも、EDの原因は一般的にはあまり知られておらず、相変わらず精神力の低下や気合いの足りなさといった抽象的なことが、その原因と考えられることが多いようです。
確かに、EDはストレスなどの精神的なダメージが原因で発症することもあります。
ただ、これは気合いで解決する類いのことではありません。
また、多くの場合、EDは男性器の勃起機能が加齢によって低下することが原因となることがわかっているのです。
バイアグラは、特にこの加齢によって起こるEDの症状改善に有効な医薬品となっています。
男性器の勃起の仕組みと、その仕組みに関連するEDの原因を知れば、バイアグラの効果が理解しやすくなります、男性器が勃起するとき、ペニスの内部ではcGMPという神経伝達物質が大きな働きをしていることを、ご存知でしょうか。
このcGMPはペニスの内部にある平滑筋を弛緩させることによって、ペニスの内部に血液が流れ込みやすくする働きを担っているのです。
このcGMPがあるおかげで、ペニスは硬く勃起することが出来ますし、その状態を維持することが出来ます。
ただ、射精を行った後や、性行為を中断せざるを得ないような出来事が起こった場合は、勃起を素早く収束させる必要があります。
その時に重要な働きをするのが、PDE5という酵素です。
PDE5は、特に射精を行った際に大量に放出されることによって、cGMPを分解して勃起を速やかに収束させます。
私達現代人の祖先である採集狩猟時代の人類は、現代人のように安全な環境でセックスを出来たわけではありません。
ですので、射精を終えた後や、危険を感じた時に、速やかに周囲を警戒出来る体制に戻る必要がありました。
ですので、このPDE5の勃起を収束させる力は重要な意味を持っていたのです。
ただ、勃起を促進させるcGMPは、歳をとるほどに陰茎内の濃度が減少してしまいます。
つまり、歳をとるほどに、勃起を促進させる能力は低下してしまうのです。
しかし、PDE5は歳をとっても減少しません。
これにより、ある程度の年齢の男性のペニス内部では、勃起は起こりにくく、起こっても収束しやすい状態となり、男性はこの状態をEDとして自覚するに至るのです。
バイアグラの主成分であるシルデナフィルは、PDE5の働きを抑制する効果を持っています。
PDE5の働きが抑制されれば、陰茎内のcGMP濃度は高まりやすくなり、EDの症状は改善されます。
これが、バイアグラのED改善効果です。
こうしたことから、加齢によるEDは気合いなどの精神的な問題とは関係なく起こるのだということと、その症状は治療薬によって改善できるのだということが、理解できるでしょう。